キャリアアップコラム vol.212
ベンチャー転職で知っておいて欲しい大切なこと

ベンチャー企業に転職する魅力とは?

今と昔では「ベンチャー企業」に対する考え方が大きく変わってきたように感じています。昔はベンチャーと言えば、何をしているか良く分からず、不安定でいつ倒産の憂き目に遭うか分からない、と実態よりもまず「良く知らないもの」への不安ばかりが先行し、転職先の選択肢になり難かったように思います。しかしながら、高い技術力や独創的なアイデアにより世の中の今までの仕組みを変えるような新たなサービスで市場を盛り上げているベンチャー企業が次々と誕生している昨今、ベンチャーへの抵抗感は減り、むしろ夢とロマンを感じて飛び込む人がかなり増えてきたように思います。

ベンチャー企業に参画する魅力は、やりがいのある仕事やスピード感はもちろんですが、経営陣の一角(役職)を担えるチャンスがあることやIPO(SO)の夢がある等、沢山あります。ただし、おいしい話ばかりではありません。もちろん、どのような転職でもある程度のギャップは生じるものですが、ベンチャー企業への転職は、通常の転職よりもそのギャップが大きくなることが考えられます。
そこで夢や希望をもって入社される、またはこれからチャレンジしたいとお考えの皆さんに、実りあるキャリアを築き、大活躍していただくためにも、知っておいて欲しい大切なことをいくつか紹介します。

創業者の思いや志に強く共感できるかが大事

ベンチャー企業は何かしらの世の中の課題を人生掛けて解決したいという創業者の強い思いからスタートしていることがほとんどです。そして、その熱い志やビジョン、価値観に強く共感した仲間が集まった組織であり、当然のことながら自社サービス・プロダクトに深い愛情と情熱を抱いています。こうした思いが日々の活動の原動力であり様々な判断の軸にもなっている組織であるともいえますので、ここに強く共感できるかどうかはなにより一番大切な要素と言えます。

ベンチャー企業の特徴を知る

ベンチャー企業には人事制度や組織の仕組み、オフィス環境など様々なものが整っていないことが多く、また業務・ポジションを兼務している方が多数いるといったことも決して珍しくはありません。実際に、椅子に座って指示だけ出している社長は基本いらっしゃいません。泥臭いことにも積極的に責任を持って全員が取り組んでいるのがベンチャー企業です。こういった環境はベンチャーでは当たり前であり、また、資金に関しても大型調達をしていなければ余裕がないことも多いので、「ない」ことが前提であるくらいに思っておく必要があります。

とにかく変化する

市場・競争環境、社内リソース、資金調達などの状況によって社長の打ち出す方針や計画、自分の役割やミッション、組織や体制などが変わることはよくあります。例えば、入社前に聞いていたミッションとは別のミッションが課せられる、ないしは想定していなかった仕事が想像以上にふってくること等は、成長フェーズのベンチャー企業では日常茶飯事です。今までアシスタントに任せていたような業務(資料作りやアポイント調整、電球交換など)も、自身で行わなければいけない場面もあります。こういった環境の変化や想定外の業務が発生することに対して必要以上に過敏に反応して「変化=不安定=怖さ」と捉えるのではなく、むしろ「変化=新しさ=ワクワク」と捉えて、変化を楽しみながら柔軟にかつ当事者意識をもって取り組んでいくことが非常に大事です。

まだまだ他にも知っておいて欲しい大切なことはあるものの(ご興味ある方は続きは面談にてお話しします)、文字数に限りがあるため今回は一旦ここまでとしますが、少なくとも以上のことを踏まえて「ベンチャー企業に転職する覚悟」が出来れば、入社後の活躍に大きな期待が持てると言って良いでしょう。

(2019年10月21日)

今回の教訓&アドバイス

ベンチャー創業者の思いや志への共感がとても大切

ベンチャー組織は「ないないづくし」であるのがあたり前

とにかく「変化」することをポジティブに楽しむスタンスが重要

このコラムを書いたコンサルタント
コンサルタント
武田 直人
CXOをはじめ、経営幹部から事業責任者、そしてPdMなど、企業の「要」となるポジションへの転職支援が強み。注目のスタートアップから大手企業まで、Web・インターネットサービス業界が最も得意とする領域。
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