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Turning Point 転機をチャンスに変えた瞬間~ビジネスの現場から~

常に興味のあるテーマを持とう。それを発信すれば、きっと面白いことが起こる。ソウ・エクスペリエンス株式会社 西村琢氏 常に興味のあるテーマを持とう。それを発信すれば、きっと面白いことが起こる。ソウ・エクスペリエンス株式会社 西村琢氏

レジャーやスポーツ、教育などの「体験」をギフトするという、いままでにないビジネスモデルを展開するソウ・エクスペリエンス。このユニークな企業を立ち上げたのが西村琢氏だ。なぜ起業に至ったのか、そして、どのように自分の人生を充実させてきたのか、西村氏のこれまでのキャリアを振り返っていただいた。
ソウ・エクスペリエンス株式会社 代表取締役社長 西村琢氏

西村琢氏

1981年生まれ。2004年3月に慶應義塾大学経済学部卒。在学中の2003年、松下電器産業(現パナソニック)の学生向けビジネスプランコンテストで優勝し、同社の出資を得て起業する権利を獲得。卒業後、同権利を留保したまま同社に入社するが、起業の道を選び2005年3月に同社を退職し、いままで日本にはなかった「体験型ギフト」を扱うソウ・エクスペリエンス株式会社を設立。

「面白い」と感じたことにのめり込んだ結果、やりたいことが見えてきた。

西村さんの学生時代を振り返っていただけますか。
幼い頃はテニスに打ち込んでいました。6歳からテニスを始めて、小学生の時は将来プロプレイヤーを夢見てかなり真剣に取り組んでいたのですが、そこまでの才能はありませんでした。 そして中学受験で慶應の中等部に入ったのですが、高校・大学まで一貫で普通に勉強していれば進学できるので、受験に対するプレッシャーもありませんでしたし、高校時代は遊び呆けてましたね(笑)。 でもそのうち遊ぶのにも飽きてしまって……それで高校2年の頃だったか、世の中がITバブルで沸いていて、株式投資に関心を持ったんですね。当時「ミニ株」が登場し、未成年でも株式投資ができる環境になって、投資の本を読み漁って実際に取引を始めてみたのです。
高校生の時から株式投資を手がけていらっしゃったのですね。
ええ。そこでITベンチャーに興味を持ち、その経営者の方々を知るうちに「こういう人たちが世の中を変えようとしているのか」と感じたんです。 企業が社会に与える影響は大きいと。そこからさらに知識欲が深まって、経済紙も毎日隅々まで読みましたし、社会の仕組みを知れば知るほど「これは面白い」とのめり込んでいきました。興味を持った経営者の方などに自分から会いに行ったりもしましたし…… もともと私は「将来は自分が何か楽しい思えること、面白いと思えることをしたい」という想いをもっていたこともあり、このフィールドは何かできそうだという兆しを感じていました。
それがきっかけで「起業」を意識されるようになったのですか?
いえ、起業にも漠然と興味は抱いていましたが、当時はまだ「投資」のほうにのめり込んでいました。大学に入ってからは、ひとりでやるのはつまらないと、似たような志向を持った友人たちと一緒に「株式投資クラブ」を立ち上げ、それぞれ出資してみんなで議論しながら投資戦略などを考えていましたね。 それと並行して、株式投資を大学生の間に広めていく活動にも取り組み、当時設立されたばかりのマネックス証券の松本さん(松本大氏)にも可愛がっていただいて、一緒にあちこちの大学でセミナーも開催しました。 それで大学内での投資クラブが一挙に増えて、マスコミにも注目されるようになったのです。しかし一方で、私自身、その頃には「投資」そのものへの興味は正直だんだん薄れていました。投資の世界には、やはり圧倒的に才能がある人がいるんですね。 そういう人たちを目の当たりにすると、ちょっと自分にはかなわないなと。それよりも、仲間を集めて熱く語ってムーブメントを起こしていくような、そういう活動のほうが面白いし、自分には向いているのではなないかと。それで、投資よりも「起業」のほうに関心が移り始めていったんです。
面白いと感じたことに思い切りのめり込んだ結果、自分に向いていることが見えてきたというわけですね。
そうかもしれません。 私が何よりも大切にしているのは、興味関心を持ったことに、どんなアプローチでもいいからそこに向かってとにかく動き続けること。 特にいまはインターネットが浸透して透明性のある社会になっているので、「熱量」が重要になっていると思います。たとえ周囲から変だと言われようと、ピュアな思いを強く持ち続けられる人が最後に勝つ、そんな時代にますますなっていっているような気がしますね。