エンジニア Type/7月号(2006年)
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エンジニア Type/7月号(2006年)【記事抜粋】

環境・社風・制度の3大項目で選定 “社員想い”なIT企業ガイド
「どうせ働くなら、いい環境で働きたい」。転職を考えるとき、仕事内容や給料と同じくらい気になるのが職場環境や社風の話。だが、これらの情報は、求人情報の文面からはなかなか読み取れないものだ。そこでこの特集では、「環境」「社風」「制度」の3つについて、業界内でも評判のIT企業に取材を敢行。各社の“社員想い”な理由について、現場で働く技術者たちにホンネを聞いた。
入社前に「過去の運用例」を質問して情報の裏取りを
評価は多面評価で公平に行っている、残業が少ない、教育体制が充実している。こうした“社員想い”な謳い文句を前面に打ち出して採用活動を行うIT企業は多い。だが、入社前に確認しておくべきなのは、それがどう運用されているかだ。コンサルタントやITエンジニアを中心に転職支援を行う人材紹介会社クライス&カンパニー代表の丸山貴宏氏は、「制度でも待遇でも、面接のときに『過去の運用例』を聞き出すことで、本当に社員想いかどうかが分かる」という。
面接官の返答は具体的か?
たとえば資格取得を支援する制度を導入する企業に、「過去半年間、この部門で何名くらいの技術者が資格を取得しましたか?」と聞いてみる。そこで面接官から具体的な人数や何の資格を取得した人が多かったかなど、詳細な答えが返ってきたら、制度がうまく機能していることが分かるだろう。こうした裏取り作業の大切さを、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの人事コンサルタント、吉田寿氏も強調する。
「まずは制度や待遇が明文化されていることが大前提ですが、過去にどう運用してきたかを明確に説明できない企業は制度が形骸化しているかもしれない。最近では8~9割のIT企業が成果主義を導入していますが、昇格・降格の基準があいまいで過去に処遇を受けた人がどんな人かを説明できない企業は、マネジメントに問題があると思っていいでしょう」
社員の将来に対する気遣いはあるか
また、資格取得支援もそのひとつだが、プロジェクト公募制やプロジェクトマネージャー育成制度、キャリアコースの選択制度などで社員に魅力ある将来像を提示しているかどうかもチェックしておこう。「これらの制度は、企業側が社員のモチベーションアップを真剣に考えていることの表れ。当社が調査した結果では、SEのなかには給料や待遇よりも仕事内容そのものを重要視する人が意外と多い。それぞれの社員が望むキャリアプランに対して、はっきりと選択肢を与える企業は、それだけ技術者のキャリアに理解があるといえるでしょう」(吉田氏)
担当プロジェクトの特性やタイミングによって、社員の要求を100%のめないケースもあるだろうが、少なくても制度を明文化していない企業よりはチャンスがある。あとは前述のように、企業側の運営努力を過去の事例で確認すればよい。
「オフィスや設備面についても、ただ豪華なだけでは意味がない。会社が待遇に対するポリシーを明言し、それを実現するために労力やお金をしっかりと投資しているかどうかを確認することが大切なのです」(丸山氏)
他社のマネで設備や制度を導入する企業には、それを採用している「理由」と実際に運用してきた「証拠」がない。この2点に注目して企業を選ぼう。


