面接官の本音
普段知ることができない実際に行われている面接風景やジャッジポイントなどを現役の面接官にインタビューします。
![]() 桑畑 英紀 氏 |
Vol.28 マーサー・ヒューマン・リソース・コンサルティング株式会社ニューヨークを本拠地として、世界41カ国約145拠点に14,000名を擁する世界最大の組織・人事マネジメントコンサルティング会社。組織・人事改革、M&Aサポート、グローバル人事、退職金・年金マネジメント等、人事マネジメント全般に関する日本で数少ないフルラインのコンサルティングサービスを提供している日本で数少ないコンサルティングファーム。各種テーマにおけるスペシャリティの高さに定評がある。
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まず、面接で重視されるポイントについてお聞かせいただけますでしょうか?
採用時の弊社の目指すビジネスや組織構成人員のバランスが前提なので、一概には言えないのですが、大まかには、コンテンツや制度等の作りこみが得意な方なのか、あるいはそれらを付加価値のあるデリバリーやコンサルテーションとして、どのようにクライアントに提供していける方なのか、という2通りで見ると思います。もちろん、両方できる方は大歓迎です。
昨今では、コンテンツや制作物を出すだけではクライアントは満足しません。よりその運用や、組織開発的なコンサルテーションを求められるようになりました。そのニーズに合わせて、後者(プロセスやデリバリー、コンサルテーション、ファシリテーションなど)のプロフェッショナルとして育成していける柔軟な方を採用したいと考えています。
必ずお聞きになる質問はございますか?
そうですね、これまでの職務経歴の中の、ご自身の行動ベースをなるべく掘り下げてお聞きするようにしています。過去の仕事場面でどのような問題意識を持って、どのような行動をとってきたのか、特に「1人称」でどれだけ自分自身を語れるかが重要になると思います。上司に率いられる1メンバーとして組織で達成したことを、あたかも自分ひとりで実施した風に話す方、または非常に曖昧な表現をする方がいます。それが悪いというわけではありませんが、自分自身がどう考えてどういう行動をとったか、というところを一番知りたいのです。実際にそういう視点で判断しています。
他のコンサルティング会社との違いはどんな風にお考えですか?
全てを知っているわけではないですが、マーサーの強みは、経営戦略から人事戦略、組織変革やチェンジマネジメント分野まであることだと思います。後はデリバリースタイルの違いです。(削除)クライアントごとに文化や競争要因の違いがあり、それを分かった上で成功する形や定義を提供できる、ということです。実態の無い話ではなく、どうすれば成功し、どうすれば失敗するのかを見て判断した上での話をクライアントに提供できると思っています。
最後に読者の方へのアドバイスをお願いします。
自分自身の次のキャリアステップを考えている方は多いですが、是非、「次の次のステップはどうありたいか?」ということを漠然としながらも考えておいたほうが良いと思いますね。ある学者が「モチベーション」と「Will(意志力)」は違うもので「モチベーション」は欲求でしかなく、行動を貫くには「意志力」が不可欠であると、意志力の持つ重要性を説いています。そして、「意志力」を持つには自分自身の憧憬を喚起するような「目的・実現するもの」を持つことが前提であるといいます。私も印象に残りました。
ご自分が今30代ならば、40代になった時にはこうなっておく、こうなるためにはこういうことをする・・・といった具合に、です。目的意識と言うのでしょうね。きっと今後の過ごし方や転職先の選択が大きく変わってくると思います。忙しくて考えていない、というのは、「実力あるハイパフォーマーの怠慢」だそうです。(笑)




