人材紹介会社をお探しならヘッドハンティング・人材紹介会社 転職のクライス&カンパニー

現在のページ:ヘッドハンティングのクライス&カンパニー > 面接官の本音 > コンサルティング業界 > 株式会社コーチ・エィ

面接官の本音

普段知ることができない実際に行われている面接風景やジャッジポイントなどを現役の面接官にインタビューします。

株式会社コーチ・エィ
株式会社コーチ・エィ
取締役副社長
鈴木 義幸 氏

Vol.33 株式会社コーチ・エィ

日本におけるビジネスコーチングの草分け。企業に対するコーチング・プログラムの提供及びコンサルティング・サービスを提供。組織活性化、風土改革をキーワードに、組織力を高めるためのコーチングを軸としたコンサルティングおよび企業経営層への1on1コーチングを行っています。


面接で重視されるポイントをおしえていただけますか?

そうですね、弊社の業務の性格上言葉が非常に重要になりますので、言語能力を重視します。話していることが分かりやすく、長々と話さずに簡潔明瞭に説明をすることができるかどうか。色々な方々に面接でお会いしていますが、すごく抽象的に話す人と、すごく具体的に話す人に出会うことがあります。抽象的な話をする人には、具体的な話もお聞きするようにしていますし、逆に最初から具体的な話をする人には、要するに一言でまとめるとどういうことですか?という質問を投げかけます。それでうまく一言でまとめることができる方はポイントが高いですね。

以前、たまたまキャッシュフロー経営を勉強していますという2人と面接したことがあるのですが、キャッシュフロー経営をするにあたって大切なことはなんですか?という質問をしたわけです。二人ともさすがに勉強しているというだけあって、いっぱいしゃべっていただきました。で、私が、キャッシュフロー経営にとって一番大切なことを一言でいうとどういうことですか?と聞くと、一人の方は非常に分かりやすい明快な回答をしてくださったのですが、別の一人は曖昧でインパクトに欠ける答え方だったという例があります。


必ずお聞きする質問はどんな質問ですか?

そうですね、何か質問はありますか?という質問をよくします(笑)。そうすると、自己成長のため、自分が活躍するためにといったスタンスでのみ質問する方がいるわけですね。会社でのキャリアパスはどうなっていますか?とか、確かに大切なことの一つではあると思いますが、自分のためというスタンスを軸に次から次へ色々聞かれると、ちょっと醒めてしまいますよね。会社の方向性について、あるいは社員がどんなスタイルで仕事しているかというようなことも聞いていただけると非常にいいのですが。

それと、私のことをどう思いますか?といった質問もしますね(笑)。私達はお客様企業の経営陣の方々とお会いする機会が多いのですが、会った瞬間にこの人は大事なことを話しても大丈夫だなと思っていただくことが大事なわけです。そういう雰囲気を出せるかどうかですね。私のことをどう思いますか?という質問は普通答えにくいですよね。その言いにくいことに対して、的を外さずストレートに言ってくるような人だったりするとポイント高いです。ヒトを感じられる方なんだなということもわかりますしね。


御社が求める人物像についてお教えいただけますか?

一つは、自己肯定感が強い人。自己肯定感が強い人の特徴として、頭がいいか、顔がいいか、育ちがいい人だと思っています。頭がいいというのは、勉強ができるということではなくて、地頭(じあたま)がいいということですね。地頭の良さは、一つにはどのくらい短時間で複雑なものをシンプルなフォームに変えられるかで判断することができます。顔は、ハンサムとか美人とかいう意味ではなく、顔つき、目つきですね。顔つきを見るとどんな人生を送ってきたかが想像できます。育ちがいい人というのは親の愛情を受けて育ってきた人という意味です。

自己肯定感に加えて自己客観視力も重視します。例えば、自分の長所と短所を客観的に理解しているとか、前職の退職理由に関する話題のときに、前の会社を辞めたときにまわりの人たちはどう思っていたかということも聞くことがあるのですが、それに対して分かりやすく客観的に説明ができる方はいいですね。


良くも悪くも印象に残っている面接ケースはありますか?

たたみ掛けるような質問をしても、全く微動だにせず答えてくる人がいましたが、その方はすごく良かったです。逆に採用したいと思えないタイプとしては、声が聞き取りにくい人や、語尾が妙に強い人ですね。あ、それに殆ど瞬きしない人もちょっと・・。他には、面接に来てネクタイが緩んでいたり、スーツの第一ボタンが外れている人も基本的な姿勢としてちょっと疑問を持ちますね。


最後に転職をお考えの読者の方にアドバイスをいただけますか?

実は今、「何で人が会社を辞めるのか」という本を書いています。色々と調べていたところ、会社の方向性が自分の思いと合わなくなってきたという理由を挙げている人が70%いたんです。で、こういう人の内、その会社のビジョンを知っていますか?という質問に答えられた人は20%しかいないわけですよ。なんとなく、反応で辞めている人が多いです。なんとなく人間関係がうまくいってないからとか。本当にやりたいことが見つかって転職するのであればいいんですけどね。

それと、面接のときに面接官への気遣いがある人とない人ではだいぶこっちの心証も変わってきますよ。例えば、遅い時間にお時間いただきまして本当にありがとうございます、とか。たったこの一言だけでも、これ意外にポイントが高いです(笑)。そういう言葉を出せる人というのは、ある意味余裕が感じられますし、他人に対する思いやりとか気遣いができる人だと思います。