面接官の本音 vol.88   株式会社マネジメントソリューションズ

株式会社マネジメントソリューションズ

公開日:2013.10.01

プロジェクトは当初の計画通りに進捗するほうが珍しく、失敗に終わることも度々である。そこでプロジェクトマネージャーの業務を支援し、プロジェクトを着実に進めるために設置されるPMO(Project Management Office)に注目が集まるようになってきた。マネジメントソリューションズはこのPMOの実行支援に強みを持ち、プロジェクトマネジメントの品質向上に貢献している企業である。「Managementを通じ、社会のHappinessに貢献する」をミッションとし、最近は日本企業のグローバル化に合わせ海外への拠点展開やアライアンス構築にも力を入れ始めている。そんな同社が求めているのはどのような人材か、高橋信也社長に話を聞いた。

株式会社マネジメントソリューションズ 代表取締役社長兼CEO 高橋信也氏

Contents

【インタビュアー】コンサルタント 奈良 元生

プロジェクトマネジメントの品質向上に貢献する

Q

最近、手がけているプロジェクトの傾向はどうなっていますか。

高橋

システム開発以外の案件が増えてきています。現在、動いているプロジェクト数は24あって、純粋なシステム開発の工程に対するPMO実行支援は全体の三割です。では、増えているのはどのようなものかというと、システム導入プロジェクトにおけるビジネス側、業務側の支援。グローバルプロジェクトにおける各国間の調整業務。そして、私たちは全社的PMOと呼んでいますが、全社のプロジェクトを統括していく部門に対する支援です。PMOとしてやっている業務の幅が非常に多様化してきたと感じています。

Q

そうすると、人材に求める要件も変わってきていますか。

高橋

システム開発経験そのものは必須ではなくなってきました。それよりも、プロジェクト型の仕事や組織をマネジメントする仕事の経験が重要と考えています。ただし、20歳代の候補者に関してはポテンシャル重視です。社内にPMOの実行支援をする人材の育成をする仕組みができているので、そこで育てる前提で採用しています。

Q

人間性や性格といった資質面に関してはいかがでしょうか。

高橋

それらに関しては、以前から変わっていません。結局、PMOで必要になる根本的な資質とはお客様、現場の人たちへの配慮であり、人間関係の構築力です。人間関係をつくるといっても別に媚びへつらうわけではないし、偉そうな態度をしていくわけでもありません。いろいろな人たちとコミュニケーションをきちんと取れる関係性をつくれるかどうか、ということです。

Q

確かにプロジェクトに入ると、進捗管理をどうマネジメントするかだけでなく、個々人をどうマネジメントするかという二つのマネジメントが必要になると感じます。

高橋

そうですね。たとえば、飲み会のときに「プロジェクトにリスクを感じている」といった話をしている人がいたら、それを公の場で議論していくように仕向けていくのも一つの役割でしょうし、単に進捗計画を立案して管理していくだけではないほうが仕事の価値は高い。全体を見ながら細部にまで目を行き届かせ、「マネジメントできているか」という視点でプロジェクトの現況を見ていくのが私たちの役割です。

Q

そうしたノウハウはマネジメントソリューションズのなかに蓄積されているわけですね。

高橋

もちろん文章化された過去の事例集やノウハウはあります。ただ、それだけ読んだだけでは全体の理解は難しいので、社内で勉強会を開催したり、社員が現場で学んだこと、気付いたことをシェアする仕掛けをつくったりしています。

向いているのは「仕事も家族も自分も大事にしている人」

Q

マネジメントソリューションズに向いているのはどんな人でしょうか。

高橋

素直な人、感度のよい人です。社員を見ると素直で熱い思いを持った人間が多いですね。お客様のプロジェクトや会社はもちろん、家族や自分に対しても「もっとより良くしていこう」という気持ちが強い。仕事や家族、自分を同じように大事にしている人間は、うちに向いていると思います。時間やお金、労力といった限られた資源をどう活用するかを一生懸命考えているので、自ずとマネジメント能力が磨かれていくからです。

Q

当然ですが、PMOにはマネジメント能力が重要になりますね。

高橋

PMOに限らず、さまざまな場面でもっとマネジメントの力を活用することが大事だと考えています。たとえば、非常に忙しいプロジェクトがあったとしましょう。みんな徹夜続きで人が足りない。そこで予算を確保し、新たに人員を10人増やしたとしたらどうなるか。まずうまくいきません。なぜなら、根本的な問題はみんなバラバラの方向を向いて仕事をしていたり、プロジェクトの方向性を取りまとめる人がいないといった点にあるからで、人員数の問題ではないからです。大企業でもそうしたマネジメントの問題に気付かず、プロジェクトをまわしているところがいまだにあるのです。

Q

御社に興味を持っている人たちへメッセージをお願いします。

高橋

いま全体像の見えない部分的な仕事しかできないことに不満のある人、あるいは学生時代に部活のリーダーなど組織全体を見る経験をしてきたのに、会社でそういう仕事を任される機会がない人は、当社の仕事内容を見るとピンとくるかもしれません。私たちが手がけている業務は非常に幅広く、つかみどころがないように感じる部分があるかもしれませんが、顧客企業が強く必要としていることなんです。部分的な仕事で一生懸命頑張っているが部門全体、あるいは会社全体では成果が出ていないことに疑問を抱いている人には、ぜひ私たちのやっている仕事を見て欲しい。非常に面白いと思いますよ。

インタビュアー / コンサルタント 奈良 元生

※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

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