面接官の本音 vol.76   グリー株式会社

グリー株式会社

公開日:2013.10.01

ソーシャルネットワーキングサービス「GREE」は7月にユーザー数が2125万人となり、今や会員数で国内ナンバーワンを誇るSNSサイトとなった。ユーザー数の増加は運営企業であるグリーの業績にも直結し、2010年6月期の売上高は前期比153%増の352億円、営業利益は134%増の195億円と絶好調である。SNSの基本機能であるプロフィールや日記、コミュニティ等に加え、ソーシャルゲームやFLASHゲームといった多様なコンテンツの提供がユーザーに支持された結果である。さらなる業容拡大や海外展開の本格化のために、あらゆる職種の人材確保に注力しているグリーが求める人物像とはどのようなものか。

グリー株式会社 ヒューマンリソース本部長 中西一統氏

Contents

グローバル化でユーザー数1億人を目指す

Q

SNSサイトとしてポピュラーな存在となった「GREE」を運営するグリー(株)とは、どんな会社なのでしょうか。

中西

テレビCMをはじめさまざまなプロモーションを積極的に展開しているので、当社について「携帯ゲーム」の会社というイメージを持たれている方が多いと思います。ただ、それは当社の一側面で、もともとは「インターネットを通じて、世界をより良くする。」ことを標榜し、ネットの新たな可能性の開拓を通じ、世の中に新しい価値を提供し続けていくことを目指している会社です。

Q

一口にSNSといっても、提供しているサービスは多岐にわたりますね。

中西

「GREE」もいろいろな人とつながるというところから始まりました。日記を書いて、共有して、同じ趣味や興味を持つ人たちのコミュニティが生まれました。その後、移動中でもモバイルで手軽に使えるようになり、知らない人と仲良くゲームができたり、芸能人や著名人がひとことを書いて情報発信したり、ゲームを通じてネットワークができたりと、短期間でとても進化しています。現在のSNSの形が三年後も同じようなものなのか、正直よくわかりません。「GREE」の将来も、もしかしたら任天堂やグーグルが競合になるような状況になっているかもしれません。そんな中で、私たちはユーザーの方たちに少しでも楽しんでもらえ、幸福になってもらえるようなサービスを提供していきたいと常に考えています。

Q

今後の事業展開について教えて下さい。

中西

当社はひとつの目標としてきた「ユーザー数2000万人」をついに達成しました。では、次はどうするか? もともと「世界をより良くする」を標榜しているので、国内限定のサービスに留まる理由はありません。そこで中期目標をユーザー数2000万人から「1億人」に拡大して、グローバル展開へ本格的に取り組むことにしました。また、日本国内でもまだまだユーザー数は増やせると思います。ただ、私たち単独ではできることに限りがあり、同時にユーザー数が増えれば求められるものも多様になっています。そこで私たちはプラットフォーム戦略の推進を決定し、パートナーのみなさまがが「GREE」上にアプリケーションサービスを提供したり、「GREE」のソーシャルグラフ情報などを外部のサービスや各種デバイスから利用できる仕組みを構築したりしています。

あり得ない成長スピードの中で仕事を楽しめるか?

Q

求める人材像について教えて下さい。

中西

まず、グリーのミッションである「インターネットを通じて、世界をより良くする。」に共感できるかどうか。ネット上で優れたサービスを提供し、多くのユーザーの皆さまに少しでも感動していただいたり、幸福な気持ちになっていただいたりすることに対し共感できる人に来て欲しいです。SNS市場はもの凄い勢いで伸びていて、かつ「何をサービス提供するか」ということ自体、激しく変化を続けており、とても厳しい競争環境にあります。一気に急成長して成功するのと存在が危うくなるのが分かれるステージであるとも認識しており、その中で日々頑張るにはミッションに共感できるかどうかが重要だと考えています。

Q

面接で必ず聞く質問はありますか。

中西

その人がなぜこのタイミングで転職しようとしているのかと、過去、どんなことに取り組んで、重要な意思決定のタイミングで何を基準に判断を下したか、実際のストーリーを聞いていきます。それと今後やりたいことを合わせてお伺いすると、どこまで私たちのミッションに共感して頑張ってもらえるかが見えてきます。入社された方のバックグラウンドはさまざまで、金融や商社、メーカー、コンサルタント、人材系の出身者もいます。

Q

中西さんご自身も外資系メーカーの人事部門からの転職だそうですね。なぜグリーを選ばれたのですか。

中西

グローバルの視点から見ると、日本は投資先としてみると面白くありません。市場は成長していないし、人件費や税金等、様々な理由で利益率も高くなりにくいので、例えばアジア投資を考えるなら、自ずと中国やインドとなります。人材の輩出という点でも、国内に優秀な人材がたくさんいるはずなのに世界へ出て行っていない。果たしてこれでいいのか? かつてのトヨタやホンダをつくるような仕事をできないかと考え始めたとき、まだまだ業界が成長し流動的なネットの世界ならその可能性があり、中でもグリーはグローバルへの挑戦権を獲得できた稀有な企業だと思いました。また、自分と同世代の優秀な経営陣が一生懸命頑張っています。この人たちとだったら一緒にミッションの実現に向かっていけると感じました。

Q

最後に、グリーを志望される方にメッセージをお願いします。

中西

グリーは若くて優秀でインターネットに情熱を持っている人間の集まりです。多くのユーザーにサービスを提供できるとともに、他では体験できない成長スピードの中で仕事をするという面白さもあります。何しろ、入社一ヶ月の社員がiPhone用サイトをつくったり、一年もしないうちに組織の大きさが倍になったりするような環境なんです。そうした環境を楽しめて、ミッションに心から共感していただける方と、ぜひお仕事をしたいと思います。

インタビュアー / クライス&カンパニー

※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

面接官の本音の一覧へ

無料で転職相談/在宅で相談OK!リモート面談好評実施中