面接官の本音 vol.95   株式会社リクルートライフスタイル

株式会社リクルートライフスタイル

公開日:2013.10.07

グローバル化やIT化の進展といった急激な事業環境の変化のなか、昨年10月にリクルートは戦略的成長セグメントと高い専門性を保持する機能ごとに分社化を行い、新しいグループ経営体制へ移行した。こうして誕生した会社の一つがリクルートライフスタイルである。リクルートグループの日常消費領域を担当し、じゃらんやホットペッパー、ケイコとマナブなど知名度の高いサービスが並ぶ。「どんどん新しいウェブサービスをつくり、イノベーションを起こす」と意気込む同社が求める人材とはどんな人だろうか。

株式会社リクルートライフスタイル 採用グループ リーダー

Contents

新しいサービスを次々に立ち上げグローバルなウェブ事業会社を目指す

Q

リクルートという会社はとてもよく知られていますが、昨年10月に設立されたリクルートライフスタイルはどんな会社なのでしょうか。

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まずリクルートという会社を全体的にまとめると、人を動かす情報を発信し、個人と企業をマッチングするサービスを提供している会社です。そのなかでリクルートライフスタイルは社名の通りご飯を食べる、美容室へ行く、旅行へ行く、習い事をするといった日常消費領域のマッチングサービスを行う会社です。他社と比べると顧客ターゲットもビジネスで扱う領域も非常に幅広いのが特徴です。

Q

リクルートライフスタイルの強みや特徴は何ですか。

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強みはリクルートというブランドを持っていること、そしてじゃらんやホットペッパーといった強いプロダクトがあり、大規模な消費者の行動ログが蓄積されていることです。従来はマスに対して同じ内容の情報を一斉に送っていましたが、ウェブ上の行動ログを分析すると「この人にこのタイミングでこんなレコメンドをすると消費行動につながりやすい」というパターンが見えてくるようになっています。当社はこれを活用しワントゥワンの情報提供をすることで個人の方、企業にますますよい出会いをつくれるようになってきているのです。

Q

組織面に関しての特徴はいかがですか。

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大企業なのでヒト・モノ・カネ・情報という経営資源が豊富であるのと同時に、ベンチャー気質を両立させているのが大きな特徴です。意思決定のスピードの速さやどんどん若手社員に裁量を与えていく風土は、起業したばかりのベンチャー企業とそう変わりません。実際、自分がメンバーだとしたら上司であるマネージャーと、ボードと呼ばれる経営陣の二層しかレイヤーがないので、何をするにしても意思決定を素早くできます。

Q

これだけ大きな規模になってもベンチャー気質を維持しているのは凄いですね。

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ウェブは誰より先にやらないと負けという世界なので、それを意識して組織体制を構築しているからだと思います。従来のリクルートは紙媒体のイメージが強かったと思いますが、今後はITやウェブに振り切ろうとしています。とりわけ当社はウェブに重きを置いている会社で、ネット上で有意義な情報を提供し人々の消費活動につなげる仕組みづくりに力を入れています。一方、他のウェブ会社にはない特徴として我々は全国に営業網を持っています。つまりダイレクトにユーザーの声を吸い上げながら、ウェブサービスをつくることができる。このハイブリッドな形態は相当な強みになると考えています。

求める人材は「自走できる人」

Q

求めている人材はどんな人でしょうか。

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以前はお客様の懐に飛び込むのが上手で、お客様のかゆいところまで手が届くような企画提案ができる人でした。現在はさらに進んで、定量的な分析を駆使しロジカルに企画をつくり、それを実際のサービスに落とし込んでいける人を求めるようになっています。資質面でいうと、リクルート創業者である故江副浩正氏の言った「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」を実践できる人。私は「自走できる人」と言っているのですが、何事も受け身ではなく周囲を巻き込みながら自分で走っていける人です。

Q

面接で必ず聞く質問はありますか。

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その人のキャリアビジョンは必ず聞きます。将来なりたい姿と現実とのギャップがどれだけあって、なりたい姿にキャッチアップするために何をしていくのか。それを語れるかどうかが大切です。ただ、将来なりたい姿は経験のなかで変わっていくものであり、まずは目の前の仕事に一生懸命取り組んだほうが将来のキャリアも切り開けるという考え方もあって、それも正しいと思っています。いずれのタイプにしてもいま、どんな目標や課題を持っていて、それに対してどう進もうとしているのかを語れるかを見ています。

Q

最後に、こんな人に応募して欲しいというメッセージをお願いします。

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我々はウェブ事業で世界に挑戦すると意思決定しています。言い方は悪いかもしれませんが失敗しても構わないのでどんどん新しいサービスを立ち上げ、そのなかから軌道に乗るものを伸ばしていこうと考えています。ですから、新しい何かを生み出したいというパッションを持つ人を歓迎します。当社のよいところは合理と情理のバランスの良さで、詳細まで合理的に突き詰めていなくても、ある程度ロジックが立っていればやりながら改善していけばいいと考える会社なんです。そうした意思決定ができるのは情理があるからで、合理が強くてパッションを欠いている会社は意思決定が遅い。「リクルートを使ってイノベーションを起こしてやろう」というぐらいの方に来ていただけるといいですね。

インタビュアー / クライス&カンパニー

※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

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