面接官の本音

流通・小売・消費財業界の現役面接官へのインタビューです。

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Vol.118 株式会社ストライプインターナショナル

失敗経験を聞きたい。なぜならそれはチャレンジした証だから 株式会社ストライプインターナショナル 取締役兼CHO 人事本部長 神田 充教
1994年の創業以来、アパレル業界に大きな旋風を巻き起こしてきたストライプインターナショナル。主力ブランドの“earth music&ecology”は絶大な人気を誇り、そして近年はグローバルブランド“KOE”を立ち上げ、中国を中心に海外での展開も加速させています。そしていま、同社は「ライフスタイル&テクノロジー」というドメインで、アパレルの枠を超えた新たな事業の創出に挑み、多様性に富んだグローバル企業へと進化を遂げようとしています。

2016年3月、クロスカンパニーから社名を変更し、過去の成功体験を一掃して新たなスタートを切った「ストライプインターナショナル」。いまライフスタイル&テクノロジー企業へ飛躍しようとしている同社は、新たな事業に挑戦していく人材を広く求めている。人事の責任者を務める神田氏に話をうかがった。

失敗経験を聞きたい。なぜならそれはチャレンジした証だから。

棚澤
面接で必ずされる質問はありますか。
神田
月並みですが、転職理由をまずおうかがいしています。あとは、その方の過去の失敗体験などもうかがっています。
棚澤
転職理由をうかがうのは、そこからどんなことをお知りになりたいのでしょうか。
神田
転職を決断されたということは、何かしら今の環境に不満があったはずです。それを正直にお話しいただけるかどうかを見ています。建前で紋切型のことを言う人よりも、不満を包み隠さず話してくださる人のほうが好感を持ちますし、その方の人間性もうかがえます。自責なのか他責なのかということも意識していて、私たちが評価するのはやはり前者のタイプ。他責傾向の強い人は不満を話す時にもそれが表れるので、そうした点も見ています。あと、前職である程度のポジションに就いていた方であれば、不満要因を解決するためにどんな行動をとったのかをおうかがいしています。何かアクションを起こせたはずで、その方の資質を測るうえで、やるべきことをきちんとやったかどうかを知りたいですね。
棚澤
もうひとつ、失敗した経験をうかがうのはどんな意図があるのでしょうか。
神田
当社は、新しいことに挑戦していくことを奨励するカルチャーの企業です。失敗経験をうかがうのは、そうしたチャレンジ精神をお持ちかどうか知りたいから。失敗したということは、その前提として何か自分でチャレンジしたということ。そこで大切なのは、失敗を通じて何を学んだのかということであり、我が事としてそのチャレンジを総括できている方は評価しますね。先ほどの自責・他責の話と同じで、失敗の理由を自分に求める人はやはり好感が持てます。
棚澤
そのほか、面接の場でどのような点を見極めようとされていますか。
神田
人に対する興味関心があるかということですね。当社は「セカンドファミリー」という経営理念を掲げています。セカンドファミリーというのは、文字通り、家族の次に大切な関係であり、それを社員同士、関係各社、そしてお客様にも広げていこうというのが私たちの思い。ですから、そうした理念を体現していく上で、一緒に働くスタッフをはじめ自分を取り巻く人々に常に興味関心を強く抱くことは、当社において絶対に必要な資質。自分のことだけやればいいというタイプの方はご遠慮願いたいですね。
株式会社ストライプインターナショナル 取締役兼CHO 人事本部長 神田 充教

当社を研究し、自分なりの仮説を持って面接に臨んでほしい。

棚澤
入社後、活躍されている方に何か共通項はありますか。
神田
当社は小売業を広く展開し、店舗という現場を抱えています。この現場を大切にしようとする意識の強い方はやはり活躍していますね。店舗で起こっている問題を、実際に現場に足を運んでスタッフとコミュニケーションをとって把握し、店舗のために解決しようと努力ができる人。たとえばコンサルティングファーム出身で、戦略立案などに長けた優秀な方であっても、こうした姿勢がうかがえない方は採用には至りません。小売業というのは店舗がすべてなので、絶えず店舗のことを第一に考え、常に現場目線で仕事ができる人に参画していただきたいですね。
棚澤
これから面接に来られる候補者の方々に、事前に準備しておいてほしいことはありますか?
神田
当社についてきちんと企業研究しておいていただきたいですね。社長の石川(康晴氏)もさまざまな場でメッセージを発信していますし、情報はいくらでも入手できると思います。そして当社の経営方針を理解した上で、自分ならこんな活躍ができるんじゃないかという思いをぶつけてほしい。たとえ的外れであろうと、ご自身なりの仮説を持って面接に臨んでほしいと思っています。手前味噌ですが、私が入社時に石川と面談する際、ネットの新聞記事データベースで当社に関する過去3年の新聞記事をすべて購入して読み込んで準備しました。ここまでやってほしいとは言いませんが、たとえば事前に当社の店舗を訪れて、ご自身が気づいた問題点などを指摘してくださるような、そんな方とお会いできればとても嬉しいですね。
棚澤
新たに御社に参画される方々には、どんなことを期待されていますか。
神田
これまで当社はアパレル事業で発展を遂げてきましたが、これからは「ライフスタイル&テクノロジー」という事業領域で拡大していこうとしています。ITなども駆使して未知のビジネスを創造していこうとしており、絶えず新しい知見を吸収して自らをアップデートし、いままで当社にはなかった価値を生み出してくれることを期待したいですね。
棚澤
では最後に、候補者の方々にメッセージをお願いします。
神田
個人のキャリアアップを考える上で、“Will(やりたいこと)”“Can(できること)”“Must(やるべきこと)”を用いたフレームワークがありますよね。面接の場では、どうしても“Will”や“Can”についての話が中心となりますが、せっかくこうして対話できる機会があるのですから、当社の戦略を理解した上でぜひご自身の“Must”を見つけ出していただきたいと思っています。

※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

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