面接官の本音

IT・通信業界の現役面接官へのインタビューです。

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Vol.117 株式会社ユーザベース

明確に定義された“ミッション”と“バリュー”への共感度を重視。株式会社ユーザベース 稲垣 裕介
ユーザベースは「経済情報で、世界をかえる」ことをミッションに掲げ、2008年に設立された企業です。「世界中のビジネス情報をテクノロジーと専門家の力で整理し、ビジネスパーソンの生産性を高め、創造性を解放する事で世界に変革を起こしたい」という志をもって、企業・業界情報プラットフォーム「SPEEDA」と、ソーシャル機能を兼ね備えた経済ニュースプラットフォーム「NewsPicks」を運営しています。
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企業活動の意思決定を支える情報インフラをグローバルで構築すべく、高い技術力を誇るエンジニアや多数の業界専門アナリスト、多様な文化を持つ編集スタッフなど、創造性あふれるビジネスチームを有するユーザベース。取締役の稲垣氏に、新たな人材を採用する際、面接時に重視しているポイントなどについて詳しく話をうかがった。

明確に定義された“ミッション”と“バリュー”への共感度を重視。

細野
御社が人材の採用において重要視されていることは何でしょうか。
稲垣
当社は事業を営むにあたって“ミッション”と“バリュー”の2つを定義しています。ミッションというのは会社の方向性を示すものであり、バリューは会社の価値観を表すもの。どちらも我々にとって普遍的な思想であり、この2つに共感していただけるかどうかを採用時には重視しています。まず、我々が掲げるミッションは「経済情報で、世界をかえる」ということ。経済情報を扱い、グローバルに挑むという軸から外れなければ、どんなことを手がけてもいい。逆に言えば、この方向性に合わない方は、おそらく当社に参画しても有意義なキャリアは得られないと思います。 そして、バリューというのはグローバルでチームを作る上での根本となるものであり、具体的な行動指針として「7つのルール」を制定しています。文化や習慣の異なる人たちが仲間であるための約束事が7つのルールであり、これさえ遵守していただければ、あとは大いに個性を発揮してほしいというのが我々の考え方です。
細野
そうした“ミッション”や“バリュー”への共感度は、面接の場でどのように測っていらっしゃるのでしょうか。
稲垣
面接時に見ているポイントは3つあります。まず、候補者の方のやりたいことが当社のミッションとリンクしているか、ということ。『日本人が海外で活躍できることを証明したい』とか『海外での事業立ち上げを経験しながら、いつか自分でも起業したい』とか、あるいは『世の中を変えるようなビジネスをしたい』とか、そうした想いを持っている方であれば、当社の方向性と充分合致しています。入社時に10年後をコミットしろと言われてもできないのが当然だと思いますし、いつか起業を志している方でも目指したい方向が合っていれば、我々としてはウェルカムです。 二つ目はバリューへの共感度であり、それを測るために候補者の方が学生時代からいままで何を感じて生きてきたのか、どんなことに本気を出して頑張ってきたのかをおうかがいしています。そのストーリーから、その方が培ってきた価値観が当社の7つのルールとマッチするかどうかを見ています。 そして三つ目が、候補者の方が持つエッジ、すなわち仕事の能力がどれだけ当社に適性があるかということ。もちろんスキルの高い人材に参画していただきたいのですが、まだまだ当社は発展途中の企業のため、その方が求める対価に応えられないこともある。短期的に給与が下がることもあり得ますし、望まれる水準に見合わなければ、無理に入社を促すべきではないというのが我々のスタンス。幸せの価値観が釣り合うかどうかも見ています。
ミスマッチだけは避けたい。だから採用時にできることはすべてやる。

ミスマッチだけは避けたい。だから採用時にできることはすべてやる。

細野
御社が重視している採用ポイントを見極めるために、試験なども行っているのでしょうか。
稲垣
エンジニアの採用時には、よく技術的な課題を出してリポートの提出をお願いしています。それがエンジニアの方のスキルを測る上では最もわかりやすく迅速な手段だと思いますし、それを拒むような方であれば、テクノロジーに対する興味や志向があまりないのではとこちらも判断できます。 また、お客様サポートのような職種では、候補者の方に一日でも二日でもいいので、当社でインターンシップを経験してみませんかと提案しています。その人の能力が発現しやすい状況を用意し、そのなかで適性等を見極められればと考えています。 当社の採用は、おそらく他社と比べて面接する人数が多いと思います。時には10人に及ぶ社員が候補者の方とお会いすることも。これだけたくさんの社員と話をしてお互いに擦りあわせれば、入社後のギャップは減るはず。我々が最も恐れているのはミスマッチです。 それは当社にとっても候補者の方にとっても非常に残念なこと。それだけは起こさないように常に意識していますし、ミスマッチを回避するために採用時にできる限りのことはしたいと考えています。
細野
御社の面接に臨む上で、事前にこういう準備をしてきてほしいという希望はございますか。
稲垣
できるだけ事前に自分がどういう人間なのかを説明できるように、言語化をしてもらえると嬉しいです。 将来何をやりたいのかというビジョンが何もない人はいないと思いますが、それを咄嗟に聞かれるとなかなかうまく説明できないという方がけっこういらっしゃいます。それを面接の場でゼロから深掘っていくのはどうしても時間がかかってしまいますし、弊社の面談に限らずご自身の今後を選択する上では必要なステップであると考えています。 事前に言語化しておいていただければ、伝えたいことも聞きたいことも明確になってお互いをより見極めていくことにより多くの時間を使うことができます。逆に、普段から自分がどんな人間なのか、今後どうありたいのかを考えている方にはとても魅力を感じます。 何を質問しても即答で返したり、逆にどんどん質問してくれるような、自分の考えの強い軸がある方。そういった方との面接では、お互いの考えの軸と軸をぶつけあうことで新しい考えが生まれたり、面接を忘れてお互いわくわくして深い議論をしてしまったり、とてもエキサイティングですね。
細野
では最後に、候補者の方々へメッセージをお願いします。
稲垣
ユーザベースで一緒に働きたいと考えて下さる方に我々から求めたいのは、ユーザベースが掲げているミッションとバリューに対して、共感して同じ想いで一緒に働きたいと思ってもらえるかどうかです。 これが何より大切なことであり、候補者の方々からユーザベースという会社を見極めて頂くうえでも同じことだと思っています。私からももし面接の場でそうではないと気づけば、率直にそのことをお伝えしてもっと情熱を持てる道をお勧めすると思います。 ユーザベースでは面接という場はお互いが一緒に働くことでが本当にハッピーになれるのかを、お互いがフェアな立場で見極める場であると考えております。当社の事業、そしてミッションとバリューに興味をお持ちの方はぜひアプローチしていただきたいですし、入社後にミスマッチがないように疑問に感じることがあれば面接を通してどんなことでも遠慮なく聞いていただきたいと思っています。

※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

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