面接官の本音 vol.46   インフォコム株式会社

インフォコム株式会社

公開日:2012.08.25

インフォコム株式会社 人事部 採用担当 久後眞紀氏

Contents

Q

面接で重視されるポイントをおしえていただけますか?

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技術力はもちろん必要ですが、それよりもコミュニケーション力を重視しています。「人の話をきちんと聴いて」「ご自分の言葉で伝えられる、返せる」という基本的な点が意外と出来ない方が多いのです。こちらの質問の意味を考えずに一方的な話をしたり、いかにもマニュアルトークというお答えで、具体的な質問をしていくと説得力がなかったり。

当社のほとんどの案件が、エンドユーザーと直接接点を持ち、打ち合わせを重ねながら進めていくため、プロジェクトの大小に関わらず、若手からプロマネクラスまでコミュニケーション力は重要です。多弁な方がよいというわけではなく、質問の意図を理解して回答しようと努める姿勢や、相手の興味やレベルに合わせて説明ができるかという点を重視します。質問の意味がわからなければ遠慮せずに逆に聞いていただいてよいと思いますよ。

Q

必ずお聞きする質問はどんな質問ですか?

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「なぜ転職をお考えになられたのか?」「なぜ、当社を希望したのか?」とお聞きします。忠誠心を求めているわけでなく、当社に入社いただいた場合、できるだけ長く働いていただきたいと考えているからです。その方のキャリアの方向性、価値観、仕事や会社に求めるものがどの程度当社の中で実現できるかを確認しています。入社後、活き活きと働いてほしいですし、会社側から見ても、マッチング率が高い場合、業務効率やその後のキャリアアップのスピードも違ってきます。仕事が厳しい時期があってもがんばってくれる。

マッチしない場合、結局お互い不幸になってしまいますので、理由を示して「当社じゃない方がいいんじゃないですか?」と言ってしまうこともあります(笑)。当社は離職率4%以内と、業界の中でも低い方であるのは、その点も理由の一つかもしれません。

また、「なぜインフォコム?」への回答では、どれくらい当社のことを調べてこられたかもわかりますよね。少なくともその会社に応募するのだから、会社研究くらいはしてきてほしいと思います。

Q

今までの面接で良くも悪くも印象に残っているケースをおしえてください。

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デジタルアーカイブシステムという、主に図書館や博物館をターゲットにしているシステムの提案営業の求人があり、先日、一人の応募者の方と面接したのですが、この方は全くこの分野は未経験者でした。ただ、この方は図書館が大好きで、学生時代、アルバイトをして司書の資格を取られたとのことで、その経緯やそこでどんな仕事をしていたか、アルバイトも含めたそれまでのご経験で得たものを当社でどう活かせるか等を、通常のレジメに加えて、特別に作ってこられたんです。まるでラブレターのようでした(笑)面接の場でも、今後どういう仕事をしたいと考えているかも含めて、一生懸命語ってくれたのです。

もちろん、各々の募集職種に必要なスキルを満たしていることは当然必要ですが、思いいれ、基礎力も大事だなと思った面接でした。

Q

御社が求める人物像を教えてください。

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目的意識を持ち、それを実現するために自ら動いていける人ですね。与えられた仕事をただそのまま実行するのでなく、その意味・目的・理由を常に考えて行動することにより、プラスアルファの仕事ができる人を求めています。各現場で新規ビジネスを立ち上げることも多いので、自分の守備範囲を決めてその中で仕事をするのではなく、新しいモノ・ことに対して前向きに取り組み自分の幅を広げようという姿勢の方は、当社で活躍いただける場が多いと思います。

それと先ほどお話したコミュニケーション力。後は、長く働いていただきたいので、当社の社風に合っている方ですね。仕事の進め方等、帝人グループのオールドエコノミー的な一面も持ちつつも、上下なく議論しながら新しいビジネスを進めていくエネルギーを持つ会社でもあるので、自分の意見をしっかり持っていて言いたいことが言える方。社内には個性的な人も多いですが、その点は共通してるかもしれません。

Q

転職者へのアドバイスをお願いします。

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レジメの書き方が簡潔すぎる傾向が最近多いです。面接の場で補足して話せば良いと考えているのかもしれませんが、さっきの例でもある通り、レジメは企業に対するラブレターだと思います。SEの場合でも要件定義、基本設計と記載があるのみではなく、そのプロジェクトの中で苦労したこと、工夫をしたこと、自分が実現させたことなど、書かれてあると、その方をイメージしやすいですね。全てのプロジェクトでなくて思い入れのあるものだけでもいい。

日付の整合性の合わないレジュメを見ると、雑な仕事をする人なのかなと思ったり、自分という素材のアピールが上手にできない方が、顧客や社内での提案がうまくできるとは思えないのです。簡単に応募できる仕組みやエージェントさんが親切なので難しいのかもしれませんが、画一的なレジメでなく企業研究をご自分なりにしたうえで、丁寧に作って欲しいと思っています。

インタビュアー / クライス&カンパニー

※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

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