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ヘッドハンターの目

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未曾有の不況下でも黒字を維持!
奈良 元生

Vol.237 未曾有の不況下でも黒字を維持!

製販一体型ビジネスモデルで成長を続ける上場企業。小さな組織で事業をまわす、権限を委譲することで経営人材の育成でも成功しています。


会社情報 【事業内容】
持株会社。傘下にはカタログ通販を事業の柱とする商社と部品製造メーカーを持つ。自動化事業、金型部品事業、エレクトロニクス事業、光関連事業がメイン。2002年に現会長が社長に就任し、大きな飛躍を遂げた。スモール・イズ・ビューティフルとの組織コンセプトの下、小さな組織で事業をまわすことを目指している。また、経営人材の育成にも積極的で、権限委譲体制なども整備されている点は大きな魅力。 多品種少量、短納期に対応すべく変革と成長を続ける。2002年3月期からの6年で連結売上は2.5倍、営業利益は3.3倍。金型部品にスタートし、FA、エレクトロニクス、工具等のツールへと事業領域を拡大してきた。現在は機械工業系事業に注力している、その最大の理由はQCT(品質、コスト、納期)モデルが最も効果的なため。的確な顧客ニーズの把握により部品の標準化を実現している。協力メーカー(300社程度)に対する徹底的な品質管理、海外を含めたロジスティックス体制、工場別の分業体制など、他社の追随を許さないインフラが最大の強み。年1回のカタログ改訂では30%程度の新商品が掲載され売上を牽引している。海外での売上比率も20%程度まで上昇。海外でも日本同様のインフラを確立していることが売上アップの要因。経営者人材の育成にも注力。経営者としての覚悟、理論、実践(チャレンジ)を推奨し、失敗も歓迎する社風。もちろん、失敗についてはその原因に関する調査は徹底的。失敗、反省、学びというサイクルを繰り返すことのできる方であれば活躍の場は広い。三枝氏が会長になられ、今後は社内スクールにも積極的に参加予定。
設立年月: 1963年
資本金: 46億8,200万円
従業員数: 4049人
本社所在地: 東京都
経営人材育成企業

同社のディレクターは幹部候補であり5名~10名の組織マネジメントと10億~50億レベルの損益責任を負う。担当製品、担当事業チームの責任者としてBS/PL責任を負いながらビジネスプランを描き実行することがメインミッション。「ハンズオン」も同社のキーワードになっており、ビジネスプランを描くだけでなく実際に自らも手を動かしながらビジネスマネジメントをすることが求められる。担当事業チームの経営者としての経験を積むことで実践ベースでの経営を学ぶことができる。もちろん、実践のみならず経営陣による社内教育制度も充実している点は大きな魅力。


圧倒的なインフラ

同社の扱う部品の細分類アイテム数は億や兆という単位を遥かに超える垓(がい:ゼロが20個以上!)。これだけの種類のアイテムであっても大半のアイテムが1-3日で納品される。海外も含めると同社の協力工場は300弱。工場の役割分担を明確にすることで短納期と低コストを実現。的確なマーケットニーズを土台とした半製品(最終加工の前段階の製品)を半製品工場にて大ロット生産、それを最終仕上工場で、受注後に顧客ニーズに基づき加工。これにより多品種ながら短納期一個流しという仕組みを実現。スケールメリットを生かす半製品製造工場と、時間勝負に対応できる最終仕上工場、徹底的な品質管理が同社のインフラの強み。


海外展開

海外売上比率を30%に引き上げるべく自社の製販一体型ビジネスモデルの海外展開に積極的。キーとなるのは海外における生産体制、物流体制の確立。文化や価値観の違う環境の中で、いかに自社の価値観を浸透させ実現していくかが現在の課題。海外要員は国内で2-3年の業務経験を積み重ねた後に海外赴任することも十分にありえる。日本の製造業の裏方から世界の製造業の裏方を目指し、現在は北米、中国、タイ、シンガポール、韓国、台湾、インドにてビジネス展開中。