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ヘッドハンターの目

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世界中の企業から預かった特許価値の最大化を使命とした「特許の番人」が日本進出
武田 直人

Vol.185 世界中の企業から預かった特許価値の最大化を使命とした「特許の番人」が日本進出

イタリアに本拠を置く知的財産権保護・管理・開拓大手の日本法人。知財権運用のプロフェッショナル法人として、特許等を開発した企業から受託・特許管理業務を行う。さらには業務技術革新の動向を調査し、厳選された新しい技術の開発を刺激する役割をも担っている。


関連特許をまとめ上げ、世界中のメーカーに一括供与

最先端の製品は、いくつもの細分化された技術が複雑に組み合わさって出来ています。例えば、MP3の製品化に必須の特許は多数あり、全てのライセンスを得なければ製品化は難しい。次世代携帯電話やデジタル家電製品においても同じことが言えます。そこで同社はMP3などで、関連する特許をすべて「パテント(特許)プール」と呼ばれる1つのパッケージにまとめ上げ、使用許諾を求める企業に一括供与する仕組みを作りました。この仕組みにより、特許の使用を求める企業は手続きが簡単になる上、個別交渉に比べてまとめて安く特許を使えるようになり、特許を提供する企業にとっても、気の滅入るような交渉を繰り返すことなく、第3者の目によって決められた適当なライセンス料を確実に得られるようになるのです。


次の発明に結びつける為のループを提案

特許を自社で抱え込み、自社の収益の中だけで研究開発費を回収しようとすると、業績の変化により回収が思うように出来なくなり、次の研究開発に支障を来す場合があります。業績悪化により研究開発費縮小、製品開発力ダウンという道を辿ったメーカーは少なくないようです。そこで、これまでの経緯を踏まえ、特許を同社のような会社に預け、広くライセンス収入を得る方が、研究開発費を確実に回収できる、という考えを持つ企業が着実に増えてきています。こうした背景のもと、同社の市場における存在価値や、ビジネスモデルが成り立っています。【同社のビジネスの流れ】<見抜く>数ある特許の中から「ダイヤ」の原石を見つけ出し、権利者と管理委託の契約を結ぶ。<売り出す>複数の特許をパッケージ化し、技術を使いたい企業と一括ライセンス契約を結ぶ。<回収する>技術が広まるほど、ライセンス収入は増え、権利者も当社も収益を期待できる。


世界最大の技術大国「日本」への進出

数年前までは日本の家電メーカーは強力で、特許をツールとしなくても十分にビジネスが成り立っていました。低価格帯のところから海外メーカーが台頭し、一部の市場を奪い始めています。低価格帯から高価格帯まで日本勢が独占し、日本メーカーの間で特許の相互利用をしていれば良いという時期は過ぎ去ってしまったようです。また近年は特に、知的財産の価値に目覚め、将来の産業競争力の向上を睨んでいるアジアの新興企業が特許の出願数を増やしてきています。10年先を見越したアジア各国の企業との競争に日本企業が勝ち抜いていくかどうかは、同社にかかっていると言っても、過言ではないかも知れません。世界を飛び回り、知的財産権の第三者に対する使用特許や契約企業からの使用料支払いの管理や、新技術分野特許プールの取り扱い、違法使用企業に対する訴訟提起などの特許権者の保護等、多岐に渡って活躍して頂けるアグレッシブな方を求めています。