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ヘッドハンターの目

ヘッドハンターの視点で注目の企業を分析。候補者と企業を結ぶ立場だからこそ伝えられる情報をお伝えします。

半導体・電子部品市場に新しい流通スタイルを提案
山田 栄太郎

Vol.160 半導体・電子部品市場に新しい流通スタイルを提案

マザーズ上場企業。電子部品のコンビニのような存在で半導体業界におけるアスクル的な存在を目指す。豊富な会員数、部品情報、サプライヤーネットワークが強み。


WEBにより克服

少量多品種ニーズに対応することができること、それが同社の強み。例えば、電子機器メーカーの研究開発部門や公共の研究機関。製品開発にあたり必ず通過しなければならない試作段階では少量多品種の電子部品を必要とする。同社は欧米のビジネスモデルを参考に、WEBを使い800社以上の部品サプライヤーとの連携を図ることで少量多品種ニーズへの対応力を強化した。小口で電子部品を必要としている企業(担当者)はワンストップでの電子部品調達が可能となり、部品サプライヤーは自社の在庫情報を提供することによりリアルタイムな売れ筋情報・顧客情報を得ることが可能となった。さらに、製造側の開発担当者が囚われている「このチップでなければならない」という発想を「このチップでも代用が可能」「こっちのチップを代用することでコストがこれだけ下がる」などといった豊富な情報量を土台とした新しい提案にも注力している。


市場競争力の高さ

量産段階での大量少品種(または大量多品種)の商品提供がメインの大手商社、試作段階や量産前段階での少量多品種の商品提供がメインの同社、100%とは言えないまでもこのような棲み分けがなされていると言える。同社は少量多品種であっても在庫を持たないことにより低価格での商品提供を実現している。よって、成功のカギはいかに多くの企業とアライアンスを組んでいけるかという点となる。技術ノウハウ、商品知識、企業との太いパイプという点では電子部品商社が、ビジネスモデル的にはECサイトを展開している企業が競合となり得る。しかしながら、前者の場合は少量多品種対応が容易ではないという点、後者は技術ノウハウに欠けているという点で、直接的な競合にはなっていない。言い換えれば、同社のビジネスモデルは現時点では他社の追随を許さない競争力を持っているという事でもある。


成長戦略

同社のビジネス市場は日本では100億円規模(米国は2000億円規模)。少量多品種ニーズは高まり続けており、日米ともにビジネス市場は拡大傾向。そんな市況の中、同社は5年以内に売上50億円、従業員100名という現実的な目標を見据えている。日経新聞等で業績好調が報じられる中でも1歩1歩着実に進んでいく姿勢はベンチャー企業ながらも安心感がある。今後は豊富な現預金を武器にアジア戦略、多角化戦略を推進し、次のステージを目指す。もちろん、多角化戦略といっても半導体・電子部品という領域からは踏み外すことはない。現在はプリント基板関連事業、ベンチャー支援事業、電子部品業界に対するメディア戦略事業などが進行中。

成長企業で働くことが自分自身を成長させることへの近道である、そんな考え方を持って同社にチャレンジしてみてください。30代の取締役が活躍する同社で、役員を目指すことも今なら夢ではありません。