ヘッドハンターの目
ヘッドハンターの視点で注目の企業を分析。候補者と企業を結ぶ立場だからこそ伝えられる情報をお伝えします。
Vol.189 10兆円市場を見据えた事業展開情報事業、サービス事業、オペレーション事業の3段階に分けてビジネス展開をする環境ベンチャー企業。2008年には自社のプラスチックリサイクル工場も稼動。 |
環境ビジネスの先駆者的存在
産業廃棄物の不法投棄の問題や企業と環境の共存が叫ばれはじめた2000年に設立された環境ビジネスの先駆者的存在。排出企業が廃棄物の適切な処理を行う業者を自力で見つけ出すことに苦労している現状を打破する目的で排出企業と処理企業のネットワークを構築。最適な業者の紹介、案件ごとのコストの見積もり、リサイクル実施の管理、実施後の報告書作成などまでを広く請け負っている。
環境保全とITを融合した同社のビジネスモデルは世間から注目を浴び、ゼロからスタートしたネットワークは1700社を超えるまでになった。このスピード成長が評価され、同社代表は2007年のアントレプレナー・オブ・ザ・イヤーの日本大会のグロース部門で選出されたほど。残念ながら世界大会への出場は逃したものの、2007年の日本の誇る注目企業の1社であることは間違いない。
蓄積された情報を土台としたサービス展開
企業と個人の環境に対する意識が高まっており環境ビジネス市場は10兆円を越えると言われている。特にリサイクル市場の成長は著しく、新しい技術を投入した工場等が次々と立ち上がっている。しかしながら、市場全体が整備されておらず、情報量が不足しているために失敗している企業が多いことも事実。同社は情報事業やコンサルティング事業を通じて蓄積したノウハウを自社工場に存分に生かすことができる。今後も自社のネットワークと機動力をフル活用し、マーケットで必要とされているリサイクル事業を創造していく予定。さらに環境意識の高まりを追い風に上場も視野に入れながら成長を加速させていくことになる。
社会情勢の変化はビッグチャンス
環境問題は解決に時間を要するため長期的な視点で取り組むことが必要となる。また、設備投資や長期的な視点が必要なことから、一般的に環境ビジネスは収益性が悪いとも言われている。しかしながら、同社は環境ビジネスが成長産業であることを証明している。アスベスト対策、土壌汚染、CO2排出問題、資源価格の高騰、新たな環境に関する規制の登場・・・このような社会情勢の変化が企業のリサイクル需要を生み出し、それを同社はビジネスチャンスに変えてきた。そして、市場の変化を敏感に察知し柔軟に対応し続け日本のみならずアジア展開も視野に入れはじめた。日本の誇る環境ベンチャー企業は世界進出への道筋も見えており、ますます注目度はアップしそうである。




