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創業時の想い

メドピア株式会社 メドピアがいなければ、医療がストップしてしまう。 そんな事業を、いまなら自らリードして創り出せる。
「集合知により医療を再発明する」というビジョンを掲げ、現役医師の石見氏が経営するヘルステック(医療×IT)企業であるメドピア。主力事業として医師専用コミュニティサイト「MedPeer」を運営しており、そのユーザーは10万人に及び、すでに全国の医師の3人に1人が利用している計算だ。ユーザー参加型で希少な医師集合知が形成されていることが最大の強みであるこの強大なプラットフォームを武器に、近年は一般ユーザーに向けた医療関連の新サービスを次々と立ち上げており、日本の医療になくてはならない企業を目指し、成長を加速させている。

インタビュアー:キャリアコンサルタント 松尾 匡起

掲げた理念のもと、ITを駆使して、医師だからこそ創り出せる事業を。

松尾
石見社長は医師でありながら起業をされるという決断をなされたわけですが、どんな想いを抱いて創業されたのでしょうか。
石見
メドピアは2004年に創業しましたが、実は明確なビジネスモデルがあって立ち上げたわけではないんです。その1年ほど前までは起業などまったく意識していませんでしたし、心臓カテーテルの専門家になることが私のもともとのビジョンでした。しかし、医療の現場を知っているからこそ、医師の立場からもっと社会に対して提供できる価値があるのではないかと考えるようになったのです。
当時、世間では「医療不信」が騒がれていて、現場の医師のひとりとして複雑な気持ちでした。患者さんからは『医師を信用できない』という声が寄せられ、一方、医療従事者たちは『なぜわかってもらえないのか』と苦悩していた。私を含め、私の周りの同僚たちはみな休みなく目の前の患者さんのために懸命に努力していて、そうした様子を目の当たりにするにつれて、医師と患者の間とにあるギャップを埋めなければと強く思うようになりました。
そして、“Supporting Doctors, Helping Patients.(医師を支援すること。そして患者を救うこと。)”というミッションを掲げて生み出したのが、医師専用のコミュニティサイト「MedPeer」でした。医師は意外と孤独な職業で、他科の先生たちの情報を得る機会はあまりないんです。そこで、まずは医師たちが集まり、お互いの考えや経験を全国レベルで共有できる場をつくりたい、と思いました。そうして医師をサポートすることで、結果として多くの患者さんを救うことにつながるはずですし、多数の医師の意見を集めることができればそれを世の中に発信していくこともできる、と考えていました。
 
松尾
医療に貢献したいという純粋な想いから生まれたサービスなのですね。
石見
このサービスが成立したのは、やはりインターネットの進化が大きかったですね。ネット上のコミュニティで医師の考えを集約できれば、きっとそれは大きな力になると。はじめは医師として、医療に関わるサービスで利益を追求することへの葛藤もありました。しかしその頃、たいへん話題になった経営書の「ビジョナリー・カンパニー」を読み、理念を最大限に追求することが利益を最大化することに繋がるというメッセージに触れて、事業を営んでいくという覚悟が決まり、迷いを捨てることができました。
 
松尾
石見さんは、現在も臨床医として医療の現場に出て、経営者の仕事と両立されているとのことですが、やはり徐々に経営者に軸足を移されているのでしょうか。
石見
臨床医の仕事も、経営者としての仕事も、両方とも私の中では「医師」の仕事だと捉えています。医師が担う仕事は「臨床」「教育」「研究」の三つの領域だと言われていますが、私は第四の仕事があると考えていて、それは「事業を創る」ということ。実は昔から医師でありながら事業を創っている人は行政側にはすでに存在していて、厚生労働省の中に「医系技官」というポジションがあります。彼らが国の保険のシステムを策定し、国民の健康を守ろうと努めているのですが、それはまさに医療の向上に寄与する事業を創ること。それを官の立場からだけではなく、民間の立場からも担える医師がもっと増えるべきだと考えています。
松尾
創業から10年以上経ち、事業も組織も拡大されて上場も果たされましたが、これまでの成長過程はどのようなものでしたか。
石見
当社はこれまで雑草のような成長を続けてきて、けっして計画栽培ではなかったですね(笑)。こう言ってしまうと身も蓋もありませんが、運が良かったのは確かです。絶妙なタイミングで資金調達することができたり、あるいは有力な企業と提携することができたりしましたし。でもいま振り返ると、やはり「人」の縁は大きかった。同じ志を抱いた社員の面々と出会い、大いに刺激しあい、互いにここまで成長することができたように思っています。

※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

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