ヘッドハンティング・人材紹介会社 転職ならクライス&カンパニーへ。

現在のページ:クライス&カンパニー > キャリアアップコラム > 転職ノウハウ > 負担と優先順位

キャリアアップコラム

キャリアアップコラムでは、実際に行われているカウンセリング風景や、候補者の方とのやり取りをご紹介いたします。

負担と優先順位
橋本 博季

Vol.23 負担と優先順位

転職のお手伝いを多くの方にしていますと、経験・スキル・パーソナリティなどのマッチング以外に「縁」の重要性を強く感じます。なかなか具体的に言葉で表すのは難しいのですが「とんとん拍子で事が進む」とでも言いますか・・・。今回は活動がスムーズに運ぶ要因を負担と優先順位という側面から考えてみたいと思います。



Aさんは現在大手SI企業でSEをしており、留学経験などで得た語学力を生かしたキャリアアップをお考えで弊社に登録にいらっしゃいました。29歳で3年前に一度転職をしています。早速応募をした第一志望の外資系SI企業C社より書類選考通過のお知らせがあり、ご本人と日程調整をすることに。

「Aさん、まずは幸先良いスタートですね、日程調整の件ですが今週来週でいくつか御都合のよろしい日程を上げていただけますか?」

「わかりました、ただ通常業務が忙しいのでなかなか時間が取れないのですが、来週の金曜日の夜であれば何とか・・・」ということで日程調整完了。


面接当日、ご本人から連絡あり。

「すみません、本日の面接ですが業務の都合がつかないので、変更してもらえませんでしょうか?」

早速先方に事情を話し、代替日程案をもらいAさんに連絡。

「Aさん、先方に了承を得ましたので、この代替日程のどこかで調整していただけませんでしょうか?」

「すみません、この日程ですともしかすると急な仕事が入るかもしれませんので、今のところ調整が難しいのですが・・・」

「具体的にスケジュールが埋まっているのですか?」

「いえ、そういうわけでは無いのですが、もし何かあった時のために空けておかないとと思いまして・・・・」

結局その後Aさんは日程の調整がつかず、企業側より他候補者でよい方が出揃ったので今回は見送りとの結果になってしまいました。


後日、C社人事担当者D氏と別途ミーティングの機会があり今回の件が話題に。

「今回はご迷惑をおかけしてすみませんでした。」

「いえ、こういうこともありますよ、ただ当社に志望が高かった割には日程調整など少し前向きでは無かったですね」続けてD氏

「確かに今の仕事に支障を出さないことは大前提ですけど、その中でもバランスを取りながら時間を作る、この位の負担はして欲しいものです、彼にとっては第一志望企業との面接機会を逸することと、日々の仕事のオペレーションを守ることとどちらが大事だったのでしょうか?」


実際Aさんは今回の見送りになったことに関して第一志望だったこともあり、本当に残念がっていました。ただAさんの認識としては?以前の転職の時はこちらの要望通りことが進んだ、よって、今回のような通常業務との折り合いをつける努力を欠いてしまった?とのこと。これは前回の転職が3年前という「売り手市場」の環境だったことも要因としてあったかも知れません。以上は一例でありますが、実は良くある話です。不合格の理由として表には出てこないものの一因になっていることもあると思います。


それと同じくキャリアアップとして転職をするということは相応の負担を伴わなければなりません。今回の時間調整だけでなく、場合によっては課題の提出を期限付きで求められるケースもあります。面接を進める中ではキャリア・スキル・パーソナルな部分のマッチングだけを行っている訳ではなく、このような側面からも判断をしているのです。今回の調整に関しての話を採用担当者の立場に立ってビジネスに置き換えれば以下のような懸念になるわけです。

「社内調整大丈夫?」「優先順位が付けられない人では?」「期限内にアウトプットが出せないのでは?」

転職活動の成否はこのように様々な要素で構成されています。実際の面接の場だけですべてが決まるわけではないのです。

今回の教訓&アドバイス
  • 転職活動は負担が伴う、また優先順位を明確にして行動することが必要
  • 採用担当者は面接以外のすべてのやり取りなどから総合的な判断をしている
  • 採用環境もどんどん変化している、その現状の認識した上で行動することが大切