キャリアアップコラム
キャリアアップコラムでは、実際に行われているカウンセリング風景や、候補者の方とのやり取りをご紹介いたします。
Vol.14 無意識のうちにネガティブな発言をしていませんか転職の理由は人それぞれです。当然ながらポジティブな要素とネガティブな要素が表裏一体で存在します。ただし面接などの場面においては候補者、企業どちらの側にも「本音」と「建前」が存在し(ビジネスにおいても同様ですが)その範囲の中でお互いの相性(スキル、タイプ、ポジション、コンペンセーション等)を確認していく作業が面接です。 この「面接」という場面で本人の自覚ないまま、採用担当者から見てマイナスに受け取るであろう発言をしてしまっているケースも少なくはありません・・・・ |
Aさんはあるベンチャー企業での面接終了後、すぐに弊社に連絡をされてきました。面接開始時間からわずか20分後のことだったので「何かトラブルでも・・」と不安がよぎりました。
「面接担当者の方の言うように自分の職務経歴と今回の転職理由に関してお伝えしたところ、その後、特に質問も無くすぐに終了してしまったんです、特に問題は無いと思うのですが、何が原因か全くわかりません」
「わかりました、企業より面接についてのコメントを確認してみますね。」
と答え、すぐにその企業の採用担当者に連絡を入れてみることに。
「Aさんの面接、非常に短かったようなのですが・・・・何か問題がありましたでしょうか?」
「(普段温厚な担当者が明らかにお怒りの声・・)Aさんに関してですが、職務経歴の説明をお願いしたところ、延々と前職の不満、というか誹謗中傷に近い発言をし、これ以上時間の無駄は出来ないと判断した上で早々に切り上げさせていただきました」
「具体的にはどのようなことをおっしゃってましたでしょうか・・・」
「社内の体制が整っていない、給与が安い、学ぶ環境が無い、社長、同僚の悪口等等・・・・人間性を疑います」と、怒り心頭のご様子・・・・・。
確かにAさんは現職の企業に対してのご不満があり、キャリアアップできる環境を求めて今回転職活動をされています。これは多くの転職希望者がお考えになっていることとなんら変わりありません。ただしこれらを自分中心の視点で第三者(面接官)に伝えたところで意味は無く、なぜなら元を正せばすべては自己責任だからです。(その会社を選んだこと自体が本人の意思によるもの!)
その後Aさんにはそのようなコメントが企業からあった旨をお伝えしたところ
「今までのスキルや経験的には合致しているであろう企業での面接がうまくいかなかった理由が不透明でしたが、これが理由かもしれません。今後は気をつけます」
「そうですね、ご不満があることは理解できますがそれを克服していこうというポジティブな面を見せることが非常に大事だと思います、今後はお気をつけになられたほうがよろしいかもしれませんね」
これは本当に極端な例ですが、実は何気ない発言が面接官から見るとネガティブに移るものです。以前ある人事採用担当者とこのようなやり取りがありました。
「御社の面接において何か特に気をつける、注意すべき部分はございますでしょうか?」
「そうですね、基本的には正直にお話いただくことが大前提ですが・・・、しいて言うなら何かうまくいかないことを外的要因にする人は駄目ですね、例えば、“業務が忙しくて、あるいは機会が無くて○○出来ませんでした”と発言してしまう人です。どんなところで働こうともすべて自分の思った通りに行くことなんてありませんので
それをどう乗り越えるか、今後のキャリアにどう生かすかが重要で“外的要因によって駄目でした”と言い切られるとネガティブに取らざるを得ません。」
「業務が忙しくて資格を取る時間がありませんでした。」
「なかなか意見を取り入れてくれる風土が無くて・・・・」
「ひどい上司がいてその人と合わず仕事が出来なかった。」
採用担当者としては当然、転職に伴いネガティブな要因があることは十分理解し、それらを踏まえた上でいかに対処し、今後はどうして行きたいのかをアピールしてもらいたいはずです。それを外的要因によって自分が成功体験を積めなかったかのような印象を与えるものは時として大きなリスクとなります。
今回の教訓&アドバイス
- 面接はポジティブなアピールをする場。
- 全ては自己責任の原則で結果を理解していることが重要。
- そもそも完璧な企業など存在しない→批判内容が面接企業にも当てはまる可能性あり。
- 企業は失敗した人をNGにするのではなく、失敗を理解できない人をNGにする。
今回は面接時に関してクローズアップしましたが基本的にはビジネスの世界でも同様です。客観的な自己分析をすることを習慣化することで、あなたのキャリアの幅が大きく広がってゆくのではないでしょうか。




