キャリアアップコラム
キャリアアップコラムでは、実際に行われているカウンセリング風景や、候補者の方とのやり取りをご紹介いたします。
Vol.62 自分の言葉で話す先日私の候補者の面接に同席したときに面接官が「では当社への志望理由を○○さんの言葉でお話いただけますか?」という言い方をしていることが印象に残りました。「○○さんの言葉で」、このフレーズは当たり前といえば当たり前、でもあえて言う理由はなんでしょう?自分の言葉で話すことの必要性をある候補者への人事の評価を例に考えてみたいと思います。 |
Aさんは30歳。大手ポータル運営企業で企画・マーケティングを経験、将来は自分でビジネスを行いたいと思っている野心あふれる人物です。今回意中のマーケティング系コンサルティング会社から内定しました。
後日そのコンサルティング会社の人事担当者と話す機会がありました。
「Aさん、御社からの内定本当に喜んでました。内定のポイントは何だったのでしょう?」
「そうですね、彼のスキルや経験はもちろん評価しています。ただ決め手となったのは彼が自分の言葉で話せることですかね」
「自分の言葉ですか・・。具体的にはどういうことですか?」
「例えば、キャリアプランを聞いたときの答えは印象的でした。“将来独立したいと思っています。そのために今回の転職を期に、自分の名前で勝負できる名物コンサルタントになりたいと思っています。事業会社で、当事者として運営責任を負うところまで企画・マーケティングを行ってきた経験があるのでクライアントの気持ちがわかることが自分自身の強みです。コンサルタントになってもこの強みを最大限に発揮したいと思っています。”
このやり取りで当社の名物コンサルタントとして活躍している彼のイメージが一気に湧きましたよ(笑)」
ちなみにこの会社の面接評定票には「自分の言葉で伝えることができるか?」という項目があるそうです。「自分の言葉で伝える=コンサルタントとしての差別化」と考えているようで、今回の面接同様にクライアントにより具体的な将来イメージを持ってもらうことがとても重要なのです。
「やっぱり自分の言葉でしゃべるときはエネルギーが感じられますよね。誰でも使える一般的な言葉にはそれを感じません。実体験が無いものは熱く語れないですから」
確かに今回のAさんの言葉(あくまで一部ですが)には、「実体験からくる言葉のエネルギー」がひしひしと感じられます。面接においては自分の言葉のエネルギーを最大限に高めるために過去の経験からより具体的にイメージできるようブラッシュアップすることはとても重要です。またブラッシュアップされた自分の言葉を発する機会が多ければ多いほど、その人自身の決意が固まっていく作用もあり、転職後の活躍にも良い影響を及ぼすことが多いことも事実です。
自分の言葉にエネルギーはあるのか?
具体的なイメージが湧く言葉なのか?
実体験に紐付いているか?
このような視点で是非皆さんも「自分の言葉で話すエネルギー」に関して、改めて見つめ直すのも良いのではないでしょうか。
余談ですが・・実体験が無いとき、例えばキャリアチェンジを考えている場合などはどうするのが良いのでしょう。対処法としては実体験を作ればいいのです。具体的には希望業界、あるいはそれらにまつわる本を片端から読む、セミナーに参加する、実際にその仕事をしている人の話を聞く、もちろん私達のようなコンサルタントに話を聞くのもいいでしょう。
とにかく情報を収集、自分がどんな風に働いているかシミュレーションをしてバーチャルな実体験を作ればOKです。そして、面接の時にはバーチャルだがしっかり情報収集とシミュレーションをしてきたことを伝えた上で自分の言葉にすればよいのです。(もちろんキャリアチェンジを受け入れない企業もありますのでご了承ください。)
今回の教訓&アドバイス
- 自分の言葉で話すことでエネルギー溢れるメッセージになる(よく伝わる)
- 自分の言葉で話すことで決意も固まり、転職後活躍しやすい状況になる
- 実体験が無ければ自身で作ってシミュレーション




