キャリアアップコラム
キャリアアップコラムでは、実際に行われているカウンセリング風景や、候補者の方とのやり取りをご紹介いたします。
Vol.59 もう1歩進むために先日、ある研修で「学習のステップ」という概念を学びました。誰もが体験的には知っているものの、ついつい忘れてしまいそうな概念でしたのでご紹介してみます。2分間ほどお付き合いください。 |
簡単に言うと、学習とはできなかったことができるようになるまでのプロセスを意味し、以下の4ステップがある、そんな概念です。
ステップ1: できないことを知らない状態
(例・・・字を知らない状態)
ステップ2: できないことを知っている状態
(例・・・字の存在は知っていても読み書きができない状態)
ステップ3: 意識すればできる状態
(例・・・読み書きができるようになった状態)
ステップ4: 意識しなくてもできる状態
(例・・・考えていることを表現できるような状態)
もちろんステップ4に至ってからも次の学習のステップが続きます。例えば、より多くの漢字、熟語、文法、ことわざを知り、もっと豊な表現力を身に付けるなどです。この学習のステップを普段の生活にあてはめてみると、
新しい事を知る → チャレンジする → できるようになる → 次の課題を知る → チャレンジする→・・・・
スポーツ、料理、勉強などで誰もが味わう成長過程そのものです。考えてみれば、このコラムを書いていること自体が学習のステップを踏まえてできるようになったことの1つと言えますね。
いかなる事も、ステップ2とステップ3を繰り返しながら成長していくことになるのですが、ステップ3からステップ2へと後戻りしなければならない時は前進している感覚よりもむしろ後戻り感が残ります。スポーツでいうと基礎の繰り返し練習に立ち戻るような感覚です。短期的に捉えると後退感、停滞感、不安感、焦燥感、無力感などが襲ってきます。でも、その後退感も長期的に捉えると成長のワンステップに過ぎないという事を体験的に知っているはずです。数年前にはできなかったことが今は自然にできている、まさにそれです。その時は後戻りをしているようでも、同じ場所に後戻りしているわけではなく実は前進を続けているのです。
さて、キャリアを考える時、この学習のステップの概念は有効です。同じ仕事を長期的に続けていくと成長感と停滞感を交互に味わっていくことになるような気がします。停滞期間は不安感、焦燥感、無力感、挫折感が心の中に広がっていきます。飽きるとかマンネリとか、そんな感覚もあるかもしれません。少しずつ自信がなくなり、本来持っていたチャレンジ精神も失われ、成功よりも失敗しないことを選択するようになり、学びが小さくなり、「こなした」感は残っても成長感が残らない、そしてまた自信を失い・・・無意識にこんな負のスパイラルに陥ってしまっていることさえあります。
仕事の中で成長感を味わえない時、それはステップ2とステップ3を行き来している状態なのかもしれません。新入社員の頃は小さい事で成長感を味わえたのに最近は停滞感の方が多いというのも近いと思います。自分が成長すればするほど、目標が高くなりますし目標が高かれば長い停滞期間(準備期間)が必要になるのは当然なことだからです。
この停滞感を克服する方法、それは1歩1歩確実に階段を上っていくことです。常に目標を見据えながら、具体的なアクションに落とし込んでいくこと、そのアクションがうまくいかなければ次のアクションを考え実行していくことに尽きます。どんなに成功している方もある日突然成功したわけではありません。ステップ 1からステップ4にいきなりステップアップすることもあり得ません。必ずステップ2とステップ3の間を行き来しながら成長していきます。
ですので、もし停滞感に悩まされた時は、自分が学習のどのステップにいるのかを考えてみてください。もしステップ2にいればステップ3を目指し、ステップ3 にいればステップ4を目指すアクションは何かを考えれば良いのです。そこに、もう1歩進むためのヒントがあると思います。
今回の教訓&アドバイス
- 1歩1歩確実にステップアップする
- 停滞なくして成長なし
- 迷ったときは、自分の位置を俯瞰する




