キャリアアップコラム vol.182
人生100年時代のキャリアプラン

時代の変化に対応しながら働けるのは何歳までか!?

少し前に100歳時代のキャリアの創り方を指南した「LIFE SHIFT」が話題になりました。私も興味をもって読みましたが、100歳は大げさにしても急激に進む高齢化や生産労働人口の減少、日本の財政事情などを考えると70歳まで働くことが前提になる社会になるのは必須と思われます。
 
それはそれで健康に留意してしっかり働きましょう、ということですが、問題は急激なネットやAIなどのテクノロジーの進化に伴う世の中の変化です。この変化に対応しながら仕事をし続けること、時代のバリューに合ったキャリアを積み上げ続けていくことはそうそう簡単なこととは思えません。大変な時代です。では我々はどうすればいいのでしょうか。

会社に所属していても、会社に依存していてはダメ

プロフェッショナリティの更新と学び直しが必要

次に自身のプロフェッショナリティの更新、時に「学び直し」です。
極端な話、大学で身に着けた知識や技術分野で定年までの40年近くを生きていける時代ではなくなります。テクノロジーの進化のスピードは加速していきますのでこれからは尚更、10年ももたないかもしれません。その時に必要なのが「学び直し」です。大学院に行くのもよし、働きながらJMOOKのようなもので勉強するのも有効です。まだまだ「学び直し」の環境は整っていませんが、時代の進化は環境整備を待ってくれません。自身で考え調べて自ら行動するしかないのです。会社の教育制度を当てにするなどはもってのほかです。

会社から離れても頼れるネットワークはありますか?

そして3つ目は人とのネットワークです。
これは今の自分の仕事や業界から離れた、あまり関係がないような人たちとのネットワークが大事になります。これらは幅広い生きた情報収集のベースになりますし、自身の想像を超えたチャンスに出会えるきっかけにもなります。特に人生の後半戦で会社を離れ、自分で仕事をするようなときにはこのようなネットワークの人からいろいろな声がかかったりします。仕事のチャンスは身近な人からよりも少し縁の遠い人(友達の友達とか)からもたらせることが実は多いのです。(weak tied)

何歳まで働けるかは今からの意識次第で変えられる

「学び直しをしながら常に自立したプロフェッショナルでありながら広い交友関係を築いていく」という生き方をしていけば定年退職した後も、いろいろな会社や個人から声がかかり仕事を続けていくことができるでしょう。健康でさえいれば80歳を超えても仕事は可能です。事実、当社の元役員はエンジニアとして勤めた会社を退任後、キャリアカウンセラーとなり、70歳で当社創業に関わり85歳まで勤務していました。
 
70歳まで働く覚悟、してみませんか。
 
(2017年4月20日)

今回の教訓&アドバイス

会社に所属していても、自立したプロであること

プロフェッショナリティの更新と学び直しが大切

仕事から離れた広い交友関係を築いておく

このコラムを書いたコンサルタント
コンサルタント
丸山 貴宏
大手就職情報会社の人事採用担当を約7年経験後、クライス&カンパニーを設立。前職からの候補者面談者数は10,000名を超え、その経験と実績に基づいたカウンセリングは業界でも注目されている。単に企業情報の提供に留まらず、「候補者の根っこのエネルギーを発掘する作業が我々の使命」がモットー。 プロフィールをみる
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