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マゾンジャパン株式会社 PC/IT商品・文房具・オフィス用品事業部 マーチャントプロダクトマネージャー 中村 琢也

amazon Tour

出品者の売上最大化に貢献しマーケットプレイスの品揃えを強化する

必要なのは他部署を説得し、物事を前進させる折衝力

岡田
マーチャントプロダクトマネージャーの仕事内容について教えて下さい。
中村
アマゾンには自社で商品を仕入れて販売する部分と、アマゾンのサイト上で出品者様に商品を販売していただくマーケットプレイスと呼ばれる部分があり、私は後者の担当をしています。仕事の内容は多岐にわたり一言で言うのは難しいのですが、あえてまとめると最終的にマーケットプレイスでの販売を通じて出品者様の売上を最大化することで、視点を変えればアマゾンのサイトにやって来るお客様により多くの商品を提案できるようにすることだと考えています。そのためにサイト上で企画特集を組んだり、アマゾンでまだ取り扱っていない商品を販売している会社に出品していただけるよう営業活動を仕掛けたり、全体の営業戦略を考え推進したりといったことをしています。
岡田
アマゾンで「これはやり遂げた!」という仕事はありますか。
中村
先ほど申し上げたようにアマゾンには自社のリテール部門と出品者様に販売していただくマーケットプレイスがあり、両者は社内の業務プロセスが異なります。しかしあるソフトウェアをプロモーションする際に両者の力を合わせ、そのソフトウェアを搭載した商品をまとめた特集を企画したことがあります。当社の小売り部門で扱っている商品と出品者様だけが扱っている商品を合わせ、「こんなラインナップがあります」とプロモーションをかけたのです。もちろん私一人だけでやった仕事ではありませんが、リテールとマーケットプレイスを同じ土俵にのせてプロモーションできた結果、平年は新年度直前にあたる3月に売り上げのピークがくるのに対し、その年は4月、5月になってもどんどん売り上げを伸ばすことができました。
岡田
マーチャントプロダクトマネージャーという仕事の魅力は何でしょうか。
中村
1人にかかる責任の範囲が非常に広く、社内の他の部署からも報告を求められます。追いかける数字もいろいろな切り口のものがあります。逆に各部署には1人しかいなくても協力していただく部署は多岐にわたるので、他部署の方に自分と同じ目線で仕事をしていただくために説明や説得という仕事が非常に重要になります。さまざまな局面で折衝をし協力を得て、一つの物事を前に進めていくという仕事を面白いと感じられるかどうかは人それぞれだと思いますが、自分にとってはそれが大きなやりがいになっています。

毎日の変化を好ましく捉えられるか?

岡田
前職ではITベンダーで営業と営業企画をご担当されていた中村さんですが、どんな経験がアマゾン社の仕事に生きていると思いますか。
中村
現在は自分が営業戦略や販売企画を考え、出品者様との折衝は別の営業の方にやっていただくポジションにいますが、営業の方に何かお願いするとき、実際に自分で営業をしていた経験があるのは大きいと思います。一方で数字をさまざまな角度で分析し、報告書にまとめる業務も重要なので、営業企画でExcelを活用し数字を分析していた経験はとても役に立っています。また、前職の会社は外資系で英語でのやり取りを経験していたことも役立っていますね。スキル面でいうとやはりExcelと英語ができないと厳しいです。極端な話、Excelの関数を一つ知っているかどうかで数字の分析にかかる時間が相当変わってきますし、共有される資料は英語のものが多いですから。
中村琢也氏
岡田
アマゾンで働く魅力はどこに感じていますか。
中村
私が魅力として感じていることは二つあります。まず、アマゾンは成長著しい会社なので、昨日まで正解とされていたことに今日からクエスチョンマークが付けられるような変化が頻繁に生じます。常に組織が一か所に留まらずに動いている感覚があり、毎日どこかで変化が起こっている。そんな環境が刺激的で楽しいと私は魅力に感じています。もう一つは仕事そのものが非常に勉強になることです。一般に「上層部への報告は簡潔に、パワーポイント一枚にまとめよ」などと言われますが、アマゾンではA4用紙5~6枚を使い文字と数字だけで報告しなければいけません。要はビジュアルでごまかすことができず、詳細を詰めながらロジカルにストーリーを組み立てないと社内の説得ができないんです。そのために必死で頭をめぐらすことは勉強になるし、その過程で新しい発見や切り口が生まれるので自分としてはとても面白いと感じています。
岡田
アマゾンに向いているのはどんなキャリアの人ですか。
中村
周囲を見渡すと同じバックグラウンドの人はそれほどいません。みんなIT業界出身者や小売業界出身者というわけではなく、出身業界が同じだから話が通じやすいということもありません。それより大事なのは変化へのとらえ方でしょう。昨日の正解が今日は間違いに変わっていたら嫌だと感じるタイプの人は、アマゾンとは相性が合わないと思います。

※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

コンサルタント岡田のコメント

キャリアコンサルタント 岡田 麗

「やりたい仕事」をやるために業界を変える

マーチャントアカウントマネージャーというポジションは、中村さんがおっしゃっていたように1人にかかる責任範囲が広いことが特徴です。マーケットプレイスに出品している出品者の数はとても多く、PC/IT商品・文房具・オフィス用品というカテゴリーで考えると何百社という数になるのではないでしょうか。マーチャント様のゴールに向かってプロジェクトマネージャーのような仕事をされているように感じました。プロジェクトマネージャーのような仕事をイメージすると理解しやすいと思います。中村さんは当社へ相談に来られたとき、転職先としてIT業界の営業企画職を希望されていました。しかしIT業界でそのポジションの外部からの採用がほとんどないこともあり、アマゾンのマーチャントアカウントマネージャーをご紹介しました。結果としてご自身の希望していた仕事ができ、変化が多く刺激的な環境との相性もピッタリ合っているご様子でした。